「1回だけ試すつもりが翌月も送られてきた」「“無料お試し”を解約したはずが料金を請求された」「購入したブランド品が偽物だった」…… これらは全国の消費生活センターに寄せられているインターネットや通信販売関連の苦情・相談です。独立行政法人国民生活センターによりますと、 相談件数は年々増加し、2020年度には30万件を突破。スマートフォンによってオンラインサービスが身近になればなるほど、トラブルが増えています。

アンケートは普段インターネットを利用している方を対象に、2021年8月24日から26日にかけて実施。228人から回答を得ました。

「利用規約を全く読まずに同意をクリックしたことがありますか？」の問いでは、「はい」と答えた人と、 「いいえ」と答えた人がともに50％で、2人に1人が利用規約を読まずに同意した経験がありました。

「利用規約を読まずに後悔したことはありますか？」の問いでは、全体の5.7％が「はい」と回答。 利用規約を全く読まない人の約10人に1人の割合で、後悔した経験があることになります。

一方で、「利用規約を読むべきだと思っていますか」と聞くと、「重要そうな項目だけ読むべき」と答えた人が46.9%、 「サービスに依っては読むべき」が28.1％、「例外なく読むべき」が22.4%。3つの回答を合わせると、 何らかの形で読むべきだと考えている人が97.4％を占めました。

利用規約を読む必要があると思うサービスを具体的に聞くと、最も多かったのが「費用が発生するサービス」。 続いて「個人情報を入力するサービス」「プライバシー情報を入力するサービス」が続きました。 支払いが生じるサービスや個人情報を登録するサービスに、多くの人がリスクを感じていることがわかります。

にもかかわらず、なぜ利用規約を読まないことがあるのでしょうか。その理由を尋ねると、最も多かった回答が「長い」。 次に「めんどくさい」でした。この２つの回答が突出しています。このほか、 「必要な所以外読まない」「同意しかない」「理解ができない」が続きました。

最後に「利用規約を代わりに読んでもらい、ポイントのみを短くわかりやすい言葉でリスト化してくれるサービスがあれば使いますか?」 と聞くと、「はい」と答えた人は81.1％。多くの人が利用規約をわかりやすくするサービスを望んでいます。

利用規約を読まずに同意して、後悔した人をゼロにする。利用規約の同意をクリックする前の確認を簡単にすることで、 全ての人に利用規約を身近にする。これがソーシャルペンタゴンの目標です。