Amazonショッピング利用規約
山本 恭輔弁護士がわかりやすく解説
Amazonショッピング
アマゾンジャパン合同会社
山本 恭輔
弁護士からの
気をつけよう!
2021/10/05 作成
山本 恭輔弁護士
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さすがは世界的な大企業であり,致命的な条項などは見当たらなかったように思います。ただ,各規約は原文を和訳した影響からか全体的に少し読みにくくなっている印象です。また,アマゾンに特徴的な点として,サイト内でアマゾンとそれ以外の出品者が共存して販売を行っている点が挙げられます。規約にも書かれているように,アマゾン以外の出品者に関しては別個に利用規約を持っている可能性がありますが,これらをすべて利用者が確認するのは現実的でないという部分に課題があるように感じられました。
利用規約:2021/02/18改定版、 プライバシーポリシー:2021/07/01改定版。
本レベルは上記サービス自体の評価ではありません。サービスの利用時に、特に知っていて頂きたいレベルを表したものです。
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「ショッピング全般」
項目1:権利関係
「著作権」「商標」「利用許可およびサイトへのアクセス」のブロックは,実にざっくりといえば,アマゾンのコンテンツは法律で保護されており,無断使用が禁止されていますということが書かれています。
「レビュー、コメント、コミュニケーション、その他のコンテンツ」のブロックでは,利用者が投稿するコンテンツは,アマゾンが無償で永久に使用,複製,変更などをする権利を持つことになっています。
「知的財産権侵害に関する申し立て」では,アマゾン上で著作権が侵害されたと考える場合には,リンク先の「アマゾンの知的財産権侵害についての申し立てとその手続き」に従って進めるように書かれています。
項目2:解除解約
返金の詳しい説明は,リンク先の「返金について」に書かれていること,購入した商品が事前の説明と異なっていた場合には,未使用の状態で返品することで返金が受けられることなどがおおまかな内容です。ちなみに,リンク先の「返金について」には,商品到着後30日以内が原則的な返品・交換期間であることなどが書かれています。
項目3:あなたの義務・責任
①アマゾンサービスは登録を行った利用者本人だけが利用するものとすること,②レビューやコメントなど,利用者が投稿するコンテンツについて,内容が正確であることや他人に被害を与えないこと,コンテンツが原因でアマゾンが何らかの請求を受けた場合には投稿者が補償すること,③利用規約に違反した場合にサービスの利用が終了することなどを確認させられる内容になっています。
項目4:事業者の義務・責任
「レビュー、コメント、コミュニケーション、その他のコンテンツ」では,アマゾンは,投稿されたコンテンツについて削除,編集する権利はあるが,これは義務ではない,ということが言われています。
「所有権の移転・商品の紛失リスク」では,配送先に到着する前に,配送業者のミスで商品が紛失した場合には,アマゾンが責任を負うことが書かれています。
「商品の価格」「第三者による提供」は,①間違った価格がサイトに表示されていた場合,正しい価格の方が安い場合は正しい(安い)価格で請求をすること,正しい価格の方が高い場合は正しい(高い)価格での購入をお願いするか,キャンセルを行うかの対応をすること,②サイトにはアマゾン以外の出品者もおり,そうした出品者はアマゾンのルールにはしばられず,アマゾンもそれらの出品者について責任を負わないという内容になっています。
「免責事項」では,アマゾンは基本的にサービスから発生する損害について一切責任を負わないこと,アマゾンにて購入された商品から発生した損害については,アマゾンに落ち度がある場合のみ,商品の価格を限度に責任を負うことが書かれています。もっとも,これらは法律によって認められる限りのことであり,特に事業を行っていない人との取引などでは,アマゾンの責任は利用規約に決められているように限定されない可能性があるとも書かれています。
項目5:その他 (プライバシー等)
これらの情報の利用目的は,基本的にはサービスの提供に関するものですが,利用者の好みの把握や利用者に合わせた広告など,必要不可欠とまではいえない目的も含まれています。
セキュリティ保護に関しては,一般的なシステム構築がなされているようです。
この投稿は、2021年10月05日時点の情報です。
また、解説にない箇所が重要でない
ということではありません。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮して
ご活用いただくようお願いいたします。