侍エンジニア塾利用規約
辻 真也弁護士がわかりやすく解説
![]() |
侍エンジニア塾
株式会社SAMURAI
辻 真也
弁護士からの
気をつけよう!
2022/02/03 作成
辻 真也弁護士
- - -
同一カテゴリの平均
(↓低)
安心レベル
(高↑)
有料サービス(Plus+、マンツーマンレッスン)に適用される利用規約について、HPのトップページにリンクがなく、申込み時に必ず表示されるわけでもないため、利用者に「表示」されているといえるか疑義が生じ、利用規約の有効性が問題となるおそれがある。
規約の内容自体は比較的読みやすく、それぞれについては大きな問題は見受けられないが、規約間の統一性はない。
規約の内容自体は比較的読みやすく、それぞれについては大きな問題は見受けられないが、規約間の統一性はない。
利用規約:2022/02/01改定版、 プライバシーポリシー:2019/06/04改定版。
本レベルは上記サービス自体の評価ではありません。サービスの利用時に、特に知っていて頂きたいレベルを表したものです。
類似のサービスも見てみよう
「資格•講座」
項目1:権利関係
・サービスに関する知的財産権は「貴社」に帰属するとされている(2条4号)
→「当社」の誤記ではないか
<SAMURAI ENGINEER Plus+>
・ユーザーは、システム上で投稿/アップロードしたデータを、事業者が無償で使用することを許諾し、著作者人格権を行使しない(7条3項)。
項目2:解除解約
・支払い済みの利用料金は、いかなる場合も返金しない(3条)
<SAMURAI ENGINEER マンツーマン レッスン サービス>
・解約する場合、既受講分報酬 + 解約手数料(未受講分報酬の20% or 5万円の低い額)を支払う必要がある(9条2項)
項目3:あなたの義務・責任
・禁止事項として、概ね一般的な事項が定められている(4条)
ただし、「当社が不適切と判断する行為」(20号)は、「合理的根拠に基づき」等と限定し、自由裁量でないことを明記することが望ましい(モバゲー事件判決参照)
・ユーザーの利用制限、登録抹消(6条5項)事由の「当社が…適当でないと判断した場合」(3号)も、上記と同様の限定を設けることが望ましい。
・ユーザーが事業者に損害を与えた場合、事業者に生じた一切の損害(弁護士費用、イメージ回復費用を含む)の賠償義務を負う
反面、事業者がユーザーに損害を与えた場合、事業者の賠償義務は現実かつ直接の損害に限定される(9条)
<SAMURAI ENGINEER Plus+>
・禁止事項は概ね一般的だが(6条1項各号)、「当社が不適切と判断する行為」(6号)は、「合理的根拠に基づき」等と限定し、自由裁量でないことを明記することが望ましい(モバゲー事件判決参照)
<SAMURAI ENGINEER マンツーマン レッスン サービス>
・顧客は、個別契約に関連して知り得た相手方の一切の情報を開示してはならない(5条1項)
・顧客は、本レッスンの当初提供開始日から2年間、類似サービスを提供する場合、事業者の承諾を得なければならない(5条3項)
・顧客は、インストラクターと直接契約したり、インストラクターから業務の委託を受けてはならない(8条3項、4項)
項目4:事業者の義務・責任
・ユーザーに対する利用制限によりユーザーに損害が生じても、事業者は一切責任を負わない(6条6項)
・事業者は、事業者の債務不履行/役職員の故意又は重過失の場合を除き、ユーザーに生じた損害について責任を負わない(8条7項)
<SAMURAI ENGINEER Plus+>
・事業者に故意重過失がある場合を除き、事業者は責任を負わない
<SAMURAI ENGINEER マンツーマン レッスン サービス>
・顧客がインストラクターの回答を参考にしたソースコードに起因する損害について、事業者は責任を負わない(10条2項)
項目5:その他 (プライバシー等)
・利用履歴を第三者に提供する場合、個人を特定できない形にする(7条2項、3項)
・事業者は、利用規約を自由に変更できる(12条)
→よくある規定だが、民法548条の4第1項との関係は要検討。
<SAMURAI ENGINEER Plus+>
・HPのトップページに利用規約が表示されない
・申込み段階にならないと利用規約が表示されない
・規約の変更条件は、民法548条の4第1項が考慮されている
<SAMURAI ENGINEER マンツーマン レッスン サービス>
・HPのトップページに利用規約が表示されない
・規約の変更条件は、民法548条の4第1項が考慮されている
<プライバシーポリシー>
・シンプルな内容で、見やすく整理されている
この投稿は、2022年02月03日時点の情報です。
また、解説にない箇所が重要でない
ということではありません。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮して
ご活用いただくようお願いいたします。